俊成先生の話は、私が聞いただけではもったいないので、皆様にもおすそ分けしたい。先生は何故日本人が『日本人の魅力』を失ったのか、真剣に考えておられるようだ。先生が言われたことを、平野が独断と偏見で解釈して下記に述べます。
原因の一つは、今の日本国憲法にある。先生は憲法をつぶさに調べて見たそうだ。そこで分かったことなのだが、日本憲法の中に何の字が一番使われているかを調べると、一番は『憲法』で27個、次は『権利』で21個、『自由』が11個、『義務』が5個あった。要は個人の権利と自由を追及しなさいということだ。日本憲法は、歴史が示しているようにGHQから押し付けられたものだ。日本人が作ったものではない。戦勝国のアメリカが作り、日本を民主国家に脱皮させるためのものだった。
アメリカは太平洋戦争末期、旧日本軍の玉砕攻撃、自決攻撃に手を焼いていた。特に沖縄戦でのそれは、今でいうテロそのものであり、米軍を震撼とさせたのだろう。マッカーサーの日本占領政策にこのテロ対策が充分に考慮されていたことは想像に難くない。多分彼は内心戦々恐々で横田に降り立ったはずだ。アメリカは戦前の日本の愛国心というか、『全ては一つのために』の精神を断ち切ることを最重要に考えたはずだ。二度とあのような悲惨な攻撃は受けたくないと。俊成先生曰く、戦前は国民の権利など全く無かったのだと。
そこで作られたのが、現日本国憲法なのだ。この憲法は前述の分析の如く、権利と自由が主で、義務はわずかなのだ。敗戦は日本国家、社会の180度の方向転換だったのだ。戦後60年経ちアメリカの意図のごとく、骨抜きの日本人に、日本国にされつつあるのが現状なのだ。このことを俊成先生は嘆いておられるようだった。全く同感だと思った。
皆は日本は独立していると思っているが、これは大いなる錯覚だ。前に言ったことがあるが、国家は国防、外交、教育、経済の自立で国家といえる。日本に国防の自立はあるだろうか、外交の自立はあるだろうか。この二つは、アメリカの傘下にある。飛行機だって米軍の許可がないと飛べないのだ。国民は、このことに気づいていない。気づこうとしていない。それは権利と自由の追求にまい進し、他人のことなど考えることの無い、社会のことなどどうでも良いと、長年洗脳された証とも言える。それが日本憲法なのだ。皆さん、政治に、政策に、世界に目を向けて見ましょう。真の日本とは何かを考えて見ましょう。今日はこの辺で
平野大統領