空気温度と輻射熱について、もう少し話してみたい。私は、物理学者ではないので、多少理論に無理があるかもしれないが、お許しいただきたいし、訂正の連絡を頂きたい。
さて、日本の夏をイメージしていただきたい。直射日光が屋根に当り屋根瓦が加熱され、その瓦の発する輻射熱で屋根裏の空気が熱せられて暑くなり、やがてその熱気が室内へ侵入して、部屋が暖かくなる。太陽からの輻射熱や二次的な瓦からの輻射熱もはいってくる。換気をしていればよいのだが、日本のほとんどの住居は防犯上の理由で、窓は締め切っている。なので昼太陽に加熱された外壁は、充分に熱を蓄えているし、室内の家具類も輻射熱の影響で温もっている。仕方なくエアコンで冷却するわけだが、エアコンが切れると直ぐに暑くなり仕方なくつけっ放しとなる。
では断熱材を使い断熱したらどうか。この場合も断熱材は空気層をつくり断熱するわけだが、この空気層の空気は熱を蓄積して熱の伝わりを遅らせて、断熱しているわけだが、夜になるとさすがに室内まで熱が伝わってきて、外気温は低くなっているのにこの断熱材の中の熱が室内を加熱し続ける。我々の使っている断熱技術は、熱伝導を遅らせることで、断熱と称しているのだ。
もう一つ輻射熱自体は、長い波長の電磁波で、それ自体に温度は無い。太陽からの輻射熱は、何にも無い宇宙空間を通過し地球にやってきて、大気の分子を振動させて熱を発生させる。この熱が地球の気候を作っているのだ。エアコンを必要とする熱を作っている。従って大気の無い月は、輻射熱が当たる側は、百度を超える温度になるが、日陰はマイナス百度を超える。
シスターコートは、この輻射熱をカットする全く新しいタイプの断熱塗料なのだ。これを塗った住宅では、輻射熱が外壁に当たる前に反射させて、侵入を防ぐ効果を発揮する。従って室温が三十度であっても、扇風機で空気を攪拌すれば涼しく過ごせる。窓を開けて風を通せば室内が30度でも涼しい。蔵の中と同じ効果が得られるのだ。
松山ユースホステルは、屋上にこれを塗っているだけだが、夏大変涼しくすごしている。もちろん客商売なので、エアコンはつけているが・・・今日はこの辺で。
平野大統領